RISE Fishing Report 2001

伊豆一周 デイライトエギングの旅

西伊豆巡り編(2)

あれ?君チャン、どーしたかな? そうなんです、彼は朝には強いんだけど、時間が経つにつれ何故か釣れなくなってしまうのだ。これが「朝まで男」の由来なのです。実はこの日も・・・・

君島さん

朝まで男の君島さん

子浦を諦め、雲見港へ移動。ここも、やばやばポイントだ。今年はお初のポイント。『ど〜かな〜?』入ってすぐウィードの上にボタモチサイズが3杯浮いているのを発見。が、無反応。

今度は沖を狙ってフルキャス。、ビシッ、ビシッとシャクリを繰り返しているとクンクンと引いている。フォーリング中に乗ってしまったようだ。『あっ』と思った瞬間体が勝手にフッキングしちまっている! 案の定、墨だけ吐き散らかして、逃げしまった。Oh My God ! 早合わせでフッキングミス。

島に続くブロック 手前の堤防

雲見港のポイント(クリックすると拡大できます)

その直後、隣りの鈴木さんにヒット。ちょっとは大きそう。ランディングしようとギャフを延ばすと、後ろに2杯のイカがついてきている。すぐさまギャフをロッドに持ち替えキャスト。餌木は3.5号の赤テープピンク。反応はするが、近くに寄ってくるだけ。

『変だ』と思い、ヒット餌木を聞いた。すぐに、ヒットカラーの金テープ・ピンクにチェンジ。着水後、なんとフォーリング中の餌木に向かってビューンと浮上! あれほど乗らなかったアオリが一発で抱いてしまった。やっぱり、ちょっとの差だがカラーは大事だ! ということを改めて認識。やはり、釣れている人の真似をする、これに限る。解った? 君ちゃん、意地張ってると、「朝まで男」から抜け出せないよ。

ここでは2杯追加して、次なるポイント宇久須港に移動。ここも私のお気に入りポイント。デイライトエギングでは、この行動力も数を延ばす秘訣なのだ。いくら釣れるデイライトエギングだって、魚がいない場所を狙っていたら釣れっこないもの。だったら、自分から活性の高い魚を探したほうが確率高いでしょ?

一ヶ所で粘って5杯取るなら、一ヶ所、一杯取って10ヶ所回れば10杯だ。キャストを繰り返せば繰り返すほど、イカもスレるのが当たり前。だから、反応しなくなった魚はスパっと諦めて、アクティブなアオリを探したほうがいい。これが、フツーの人と私の差かな? ホントに移動が早いよ。

ポイントが変われば集中力が持続できるし、気分も変わるのでいつもフレッシュな気持ちで釣りができる。だからこそ色々な考えもできるのだ。後ろ髪引かれる思いでも、反応が無くなったら即移動、これが数を延ばすコツ。頭に入れておこう。

私のお気に入りのシャロースポットに入る、が反応がない。ここでも鈴木さんが早くも乗せた。今度は大きそう。水柱を立てながら上がってきたのは1.3kgのグッドサイズ。いーね、い〜ね〜。

またもや、その直後、横でやっていた田中さんが2杯目をヒット。サイズも同サイズ。初アオリでキロオーバーゲットにすっかりハマッてしまったようだ。この後、シャローの戻り、300gを私が追加。移動、早いね〜。一ヶ所30分も粘っていない。だって、釣れないンだも〜ン。

時間としても最後のポイントになる木負堤防に到着。やはり、人気 No1 スポットだけあって釣り人も多い。夕マズメでこれからがゴールデンタイムということで餌釣り師が続々とやってくる。デイライトエギングを覚えてからは、考えがガラっと変わって、やらなくなった時間だけど・・・。

でも、水色が悪い。クラゲの仲間なのか、何かの卵なのか「カエルの卵」風の怪しい物体がそこかしこに浮いている。周りの泳がせの人も沈黙。シャローもダメ、ディープもダメ、唯一、ここでは内側のボート係留ロープを丹念に狙って、私が一本ボタモチをゲットしただけ。やっぱり水色の悪いところはパッとしないね。夕マズメ、ゲ〜ムセット〜!いままではこの時間からアオリイカ狙ってたんだけどな〜。

今回は4人で12本。やった〜!来週ももちろん伊豆一周。何時になったら2kgオーバーが出るのやら。何回やっても、サイトゲームは興奮するね〜。コイツはいつまでたってもやめられな〜い。

今回はバッチリシーズンに入ったということで、最後にデイライトエギングで必ずアオリイカをゲットするコツを紹介しちゃおう。これさえ守れば貴方も爆釣!!(かも?)

カラー、サイズのローテーションはこまめに行う

デイライトエギングの場合、ヒット餌木ならば一投目からヒットしてくる。逆にいうと、ヒット餌木でないものでは、いくら頑張っても釣れないのだ。だから、数投しても反応が無ければこまめに餌木をチェンジして、その日のヒット餌木を探す。

ちなみに、私はバイトが無いとき、同じ餌木を10投もしない。それは、余計な餌木をアオリに見せて、スレさせるのがイヤだからだ。

ポイント移動も面倒くさがらず、広範囲を探る

先程も書いたが、活性の高いイカがいれば、今回のように数投で答えが出てしまう。だから、一通り餌木のローテーションをしてもヒットが無ければ、そんな場所は捨てて新しいポイントで活性の高いアオリイカを狙ったほうがいい。

それから、誰かしらヒットしたら、だいたいアオリイカは数杯で行動しているので、ヒットした周辺を狙うと活性化したアオリが釣れることがある。

あと、ポイントの広さにもよるが、「ここだけ狙ったら十分」というA級ポイントだけをチェック。それで反応が無かったら、余計なところは打たずにポイントを変えよう。今回もそうだが、A級ポイントで反応が無ければ、B級以下のポイントをチェックする時間はもったいない。同じ時間を使うなら、別のA級ポイントを打ったほうが効率が良いからだ。

ちなみに、私は一つの場所にだいたい30分で見切りをつける。(スクールが回ってきたり、アオリが溜まっているときは粘ることもある)この辺は臨機応変に対応しよう。

餌木は色々なタイプを数多く持っていこう

信じられないかもしれないが、アオリイカは餌木をとんでもなくシビアに見ている。例えば、ピンク、赤テープ、3.5号で乗ったら、それが良いのである。ピンク、金テープ、3.5号でも、ピンク、赤テープ、4.0号でもノリが悪い。というか反応さえしないときがあるのだ。

だから、サイズ、カラーはバリエーションを豊富に持っている人ほど確率が高くなる。隣りの人にヒットしたとすれば、全く同じ色、同じ大きさのエギにチェンジすることで、ヒットの確率が高まる。ただし、その餌木が無ければ、ヒットエリアにキャストしてもバイトすらないのである。

ということは、ヒット餌木が無くなってしまうと、バイトすら無くなるということだ。「ヒット餌木の切れ目が縁の切れ目」 なのである。だから、ヒット率の高い餌木は私の場合、4〜5本は持っていく。以前、手持ちのヒット餌木を全部使い切り、バイトが無くなった。近くの釣具店を血眼になって探し回り、何とか数本手に入れた。もちろん、その後爆釣が続いたのは言うまでもない。

ウソのようなホントの話し。一度、試してもらえばホントかウソか解るはず。以上の3点を確実に守ればオデコは免れる。これでもボーズになってしまったら・・・そんなときは「もー!二度とやるもんか!!」と捨てぜりふを吐いて、次回がんばりましょう。